1952年にモスクワの米大使館で、マイクロ・ウェーブを利用した盗聴装置が発見された。これは共振現象を利用したもので、金属カプセルにマイクロ・ウェーブを当てて共振させ、不可聴性周波数(230メガヘルツ)を発生させる。それを受信機で取り出して盗聴しょうという仕組みである。カプセルはソ連から米国に贈られてモスクワの米大使館に掛けられてあった米国の紋章(白頭鷲をあしらったもの)の中に、埋め込まれてあった。それを発見した米国は激怒して、国連にその紋章を持ち込んで抗議したが、今日ではこのような盗聴手段が行われているかどうかを探知できる装置が開発されている。
このモスクワの米大使館はソ連の盗聴作戦の一大標的とされたが、1960年代初めには、大使館の反対側のビルから電波が大使館に向けて照射され始めた。電波照射は1979年まで続いて米国の抗議により停止されたが、その目的についてはいまだに明らかになっていない。
−『殺さない兵器』(江畑謙介)
この資料の最後に「その目的がいまだに明らかになってない」とされているが、ベアデンによって、まさにこれがソ連のスカラー電磁兵器の対生物戦へのプロローグとみなされている。次にベアデンのこの事件にたいする見解をみてみよう。