今回紹介するトピックスは、現在社会問題化しつつある電磁波の生体に対する影響に関して、その根本解決へ向けての示唆を含んだものです。
良く知られているように、生物系に及ぼす電磁場と放射線の作用という分野は、実際混乱状態と言ったところである。注意深い研究者たちによる四〇年以上にもわたる研究と実験において、その結果は一貫せず矛盾し、追試再現は普通困難であるか、時々は不可能である。追試再現を試みても、しばしば不規則に(異常に)矛盾した結果が得られるだけである。研究者たちは、「送電線からの漏電は癌や白血病の発生に貢献するのか、また貢献するとすればどのように、そしてどのような条件下においてか」といったような最も単純な問いにさえ、全く正確に答えることができない。原因機序(メカニズム)はいままでのところ探求を免れている。強力な既得を確立した関係者(勢力)たちが研究の多くを蓄積した。したがってこの分野には非常に大きな論争が存在しており、意見や立場は「組織をかなりの程度加熱しないのなら、生物組織は傷つけない」とする「マイクロオーブン」派から、非イオン化放射線であれば何であれ、「全て危険である、我々はメカニズムによっては理解しない」とする「全て脅威」派まで広がっている。人への電磁放射の暴露を制限する法的行動が関係する市民グループによって始められ増えつつある。
今までのところ、殆ど成果のない電磁生物効果の努力によって実際証明されたのは、研究者たちによって用いられている基礎的な電磁生物効果モデルは、試みられた仕事に対し総合的に不適当であるということである。もしこれが真実であるというのなら、同じ不適当なモデルを応用しようと、さらに四〇年研究を続けても付け加えられる必要とされるのはそれら基礎的な過ちを発見しかつ正すために、さらに、基礎的なモデルが誤っているというなら、必要とされるのはそれら基礎的な過ちを発見しかつ正すために、モデルを詳細に研究することである。
モデルの発見というこの問題に取り組むにあたり、私は基礎的な電磁生物効果モデルのシステムエンジニアリング的レイアウトを遂行し、その主要な二つを基本原理に据えてみた(仮定とした)。両基本原理(仮定)は過ちであることがすぐに判明した。このように考えると、この分野がなぜこのような混乱状態にあるのか(誰でも)簡単に知ることができる。誠実なシステムエンジニアなら誰もそこに止まってはいないだろう。私もまた二つの仮説(基本原理)に対する正確な補正システムの設計を実施したが、それによってモデルの補正と拡張がなされ、持続的で再現可能な結果と原因機序を得ることができた。これの全ては厳密な手段、直接のごまかしのないシステムエンジニアリング方法論である。
しかし、結果は問題の核心を衝く変化を示す。それはかなり長い間にわたり私が研究に深く没頭してきたものである。このアプローチから非常に基礎的な何かが明らかになった。精神、思考、長期記憶及び身体の全細胞の深部細胞制御システムに対する強力な候補である。種の適応に対するメカニズムから、たとえば鳥のような種が、(段階的にではなく)爬虫類のような種から発生するといった“種のジャンプ”も含む、長期にわたる直接的な突然変異の説明(及び経過)の紛れもない可能性もまた明らかになる。既知の“種のジャンプ”は、今まで進化理論の大きな謎であり、進化理論ではそれを説明できなかった。明らかになったもう一つのことは、癌、白血病等を引き起こす、ある驚くべき新しい電磁気的なメカニズム(機序)である。1993年6月にロサンゼルスで行われる脳神経精神シンポジウムにおいて、私はその正確なメカニズムを発表するつもりである。そのメカニズムは実験的で試験が可能であり、正当性あるいは誤りを立証する事が可能である。我々はまた、生物学的有機体に対する電磁作用への全く新しいアプローチも発表し、関与する主要な新しいメカニズムを発表するつもりである。
その新しいメカニズム(機序)は、種々の疾患の理論に対する基礎的な実用性を持っており、癌や動脈硬化(症)やエイズのような恐ろしい疾患に対する潜在的な治療法のメカニズムを提供する。
(出典 電磁波及び放射線の生物学的影響と癌及び解決の健康問題 T・E・ベアデン)
ちょうどこの原稿を書いている時、某週刊誌に「電磁波とガンは無関係、新聞はなぜ報じないのか」なる記事が掲載されていました。それは新聞が、電磁波は人体に影響があることを既知の事実としてとらえているようで、その市民団体の電力会社への抗議に関する記事は多く掲載する(注)が、最近アメリカの国立ガン研究所が発表した「磁界が小児白血病のリスクを上昇させないことを見出した」等の電磁波の脅威を否定する記事は大きく取り上げない、これは新聞としての役割を果たしていないのではないかという内容でした。このように、電磁波の人体に対する悪影響が、まだ科学的に実証されていないではないかという見地から、現在の電磁波脅威社会問題化に警戒する電磁波とガンの発生の関係が明らかになりました。
また一方では、六百何人しらべた結果電磁波とガンの因果関係は見つからなかった。 このあたりが、科学的実証性に疑問を挟まれる原因になっているようです。今回取り上げたベアデンの記事は、まさにこの問題を解決するための新しい電磁生物作用モデル、すなわち電磁ポテンシャルを含めた範囲での生体への影響を明確にする理論を提唱しています。やはりスカラー波の解明は、電磁気の生体への影響の真の解明に避けては通れないようです。
(注)ここでふれられている草の根運動なる市民抗議活動が、ほとんど左翼系であることも手伝って、左傾マスコミが大きく取り上げているのでしょう。これは大変皮肉なことです。